転職回数が多い方だと、採用者の一番の悩みは「この人、すぐ辞めないかなぁ…」です。
なにせ、転職してこちらの会社に来るわけですから、また辞めちゃうんじゃないかなと思っても無理はありません。
疑い深いかもしれませんが、もし転職してきた人がすぐに会社を辞めたり、職場で問題を起こしたりしたらそれは採用担当者の判断が間違いだったということ。判断ミスが問われることになります。
「お前の目は節穴か!」というやつですね。そんな悩みを抱えた採用担当者が気にする要素の一つが、「転職回数」です。
これまで何度も転職していると採用試験で不利になるということは言われますよね。確かに、そういうケースはよくあります。しかし、転職した回数が多いと絶対に不利になるかというと、そうでもありません。
なぜかという理由と、どうしたら転職回数が多いけどポジティブに捉えてもらう考え方をお伝えしていきます。
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転職回数よりも転職理由の方が大切という事
極端に転職回数が多すぎる場合は別ですが、少々なら問題はありません。
大切なのは、【回数ではなく辞めた理由】です。
なぜ、以前の会社を辞めたのかという事です。その理由が問題ありだと、たとえ一度目の転職であったとしても不利になりえます。
問題ありだと判断されやすい退職理由
- 人間関係の悩みで退職した
- 仕事が自分に合っていなかった
- もっとお金が欲しい
- 楽な仕事がしたい
- やりたい事が出来なかった
- その他の悪い理由
つまり、ネガティブな退職理由です。
採用者としては、「それって本人に問題があるんじゃないだろうか」と判断してしまうのです。例え、あなたではなく以前の会社に原因があったとしてもです。
人間関係でうまくいかなかったのは、本人の性格に原因があるのではないか。給与が低かった、待遇が悪かったのは本人の能力が低かったからではないかなど、そのように考えてしまう事が多いです。
しかし逆に言うと、ポジティブな退職理由であれば回数が多くても信用されやすいのがポイントになってきます。
ポジティブだと判断されやすい退職理由
- 新しい仕事で自分を磨きたい
- これまでとは違うことを学びたくなった
- 以前の会社よりこの会社の社風に惹かれている
- 自分の能力を活かすにはこちらの会社のほうが向いていると思った
- 地域貢献(地元とか)をしたいと思ったなど
例えネガティブな退職理由であったとしても、言い回しを変えることでポジティブに変えられます。
ちょっと言葉を変えるだけで聞こえ方はまるで変わってきますので、文章に書き出して工夫をしてみましょう。類語を使う、遠回しにしてみる、色んな方法がありますね。ここは文章力が試される場面です。
あなたが思う理由をすべて書き出し、マイナスな理由をプラスな理由に変換してみましょう!あくまで自分が思う理由を書きださないと、面接などでチグハグな回答になってしまうため、しっかりと書き出す事がポイントになります。
転職するにあたり退職理由は信用できるのか?
そしてもう一つ注意したいのは経歴に一貫性があるかということです。
どれだけポジティブな理由であろうと、それを裏付けるだけの経歴や背景がなければ信用されません。言葉だけ取り繕っていると思われてしまいます。採用担当者は何百・何千と面接をしている、いわばスペシャリストです。浮ついた言葉や思ってもいない考えは直ぐに見抜かれてしまうでしょう。
では、信用されやすい退職理由はなんでしょうか?それは、必ず「一貫性のある経歴」を伴っています。
たとえば自分のスキルアップのために転職したいというのなら、自分が本当に成長するのが好きだということを証明する経歴が必要となります。仕事でこんな成果を出してきた、資格を取ってきた、等があてはまるでしょう。
たとえ異なる業界や異なる職種を渡り歩いてきた人でも、そこに一貫性のある何かがあれば信用されまる事でしょう。もし転職回数が多いことを悩んでいるのであれば、一貫性を強調して自己アピールしてみたり、自分の言葉を信用させるだけの裏付けをすることからはじめてみましょう。
採用者も鬼ではありません。ちゃんとした信用できる言葉は、受け入れてもらえます。
信用を勝ち取る為には、事前に書き出しを行い、その内容が退職理由・転職理由にそっているのかを考えてみましょう。インプット・アウトプットが大事って事です。
転職回数が多い人はダメなのか?まとめ
いかがでしたでしょうか。特に転職回数が多い人が絶対にダメってことではないと思います。
しかしながら、辞めた理由や辞めるまでの長さが圧倒的に短いなど、マイナスなイメージが多い方は「いかにマイナスをプラス」に出来るかが重要になってきます。悪い話をしてしまえば、ネガティブだらけでもポジティブに捉えてもらえる様に言い回しや考え方を変えるだけで印象は変わってくるでしょう。
あまりに自分よがりの転職が多い方は注意が必要ですが、ネガティブな理由をポジティブな理由に変換出来るように、書き出しを行い、その内容がおかしくないかを徹底的にチェックしていく事がベストでしょう。